前回、日本のソース①で、ソースの素材や味の特徴を調べました。それを基に、海外のウスターソースや、BBQソースを使った、代用品のレシピを考えてみます。
①ウスターソースをベースに、ケチャップや醤油を加える
まずは、欧米でポピュラーな、Worcetershrire Sauce を使ったレシピです。
LEA & PERRINS Worcetershrire Sauce はどんなもの?

世界初のウスターソース。日本のソースの先祖とも言えます。欧米でポピュラーな調味料です。
原材料:酢、糖類、 塩、アンチョビー、タマリンド、玉ねぎ、ニンニク、スパイス、香料
Malt Vinegar (from Barley), Spirit Vinegar, Molasses, Sugar, Salt, Anchovies (Fish), Tamarind Extract, Onions, Garlic, Spice, Flavourings
※アメリカでは白酢、イギリスでは麦芽酢を使うなど、販売国により配合が異なります。
タマリンド(甘酸っぱいフルーツ)が入っているとはいえ、野菜・果物の割合が少ないです。特に、日本のソースではメインであるトマトが、一切入っていません。
代わりに、日本では入れないアンチョビが、塩辛さと旨味・香りを出しています。また、玉ねぎやニンニクなど、スパイスの味・香りが強いです。
日本のソースに近づけるために、加えるもの
基本で入れたいもの
- トマトケチャップ:野菜・果物による甘み・とろみを加えましょう。日本のソースは、トマトを多く含むので、やはりトマトケチャップが最適です。
- 砂糖:甘辛いお好みソース用なら、甘さも足しましょう。
- 醤油:慣れた醤油の味・香りを加えましょう。日本のソースは、基本的に醤油入りです。

用途と好みに合わせて入れたいもの
- 和風だしの素:特に、焼きそばやお好み焼き用におすすめ。生地に出汁が入っていたり、鰹節のトッピングをするような料理は、味に一体感が出ます。
- レモン:スパイスの辛みを抑えるには、レモンも効果的です。レモンのクエン酸は、辛み成分のカプサイシンを和らげます。入れすぎると酸っぱくなるので、ごく少量にしましょう。
- バナナ:甘みととろみをさらに増すには、少量のつぶしたバナナも使えます。ソースと混ぜ、レンジで数十秒加熱すると、さらにとろみがつきます。ただ、加熱すると香りが増すので、南国風の味になります。

加熱について
お酢の酢酸は、水よりも沸点が高いため、一緒に煮立てると水が先に蒸発します。つまり、酸が濃くなり、酸っぱくなります。しかし、砂糖やだしの素は、温めた方がよくなじみます。
材料に水を加えて混ぜ、ラップをかけず、レンジで数十秒温めると良いでしょう。お酢や香料がある程度蒸発するので、一時的に匂いがきつく感じますが、常温に冷えればマイルドになります。
Worcetershrire Sauceを使った、用途別ソースレシピ
以下、Worcetershrire Sauceの特徴を踏まえた、日本風ソースのレシピです。基本のレシピに、用途に応じて、調味料を足し引き(+-)します。
①基本のソース
Worcetershrire Sauce:大さじ2
ケチャップ :大さじ2
砂糖 :大さじ2
水 :大さじ1
醤油 :小さじ1
全て混ぜたら、レンジで数十秒温め、軽く混ぜる。②~⑤のレシピも同様。

②とんかつ用(甘口・フルーティー)
(1)レモンのみ使うレシピ
①基本のソース
+ レモン果汁:数滴

(2)りんごジュースを使うレシピ
りんごを使う場合は、水と砂糖を減らします。
①基本のソース
- 水 :大さじ1
- 砂糖 :大さじ0.5
+ りんごすりおろし(or りんごジュース):大さじ1
+ レモン:数滴

③お好み焼き用(甘辛い・だし風味)
①基本のソース
+ 和風だしの素:大さじ1

④焼きそば/焼きうどん用(辛口・だし風味)
①基本のソース
- 砂糖 :大さじ1
+ 和風だしの素:大さじ1
+ 水 :大さじ1

⑤コロッケ用(甘口・南国風)
①基本のソース
+ レモン:数滴
+ バナナ:少量

②BBQソースをベースに、ケチャップや醤油を加える
BBQソースも、原料が日本のソースと近いので、味を調整すれば代用品になります。
BBQソースはどんなもの?
BBQソースは、メーカーによって甘みが強かったり、スモーキーだったり、味が大きく違います。メジャーなBBQソース「Heinz Classic Original Barbecue Sauce」の原料は、糖類、酢、トマトペーストの割合が高く、オニオンやガーリック等のスパイスも豊富です。また、スモークフレーバーが入っているので、燻製の香りが強いです。
別商品「ヨシダ BBQソース」なども確認してみましたが、やはり基本的にトマトベースで、酢の割合が低く、甘口で、でん粉のとろみがあります。
一方で、肉・魚エキスといった動物性のうまみや、アミノ酸が入っていません。肉という旨味のカタマリに添えるためでしょう。
日本のソースに近づけるために、加えるもの
BBQソースは甘口なので、砂糖は不要でしょう。温めてなじませる必要も無さそうです。
- トマトケチャップ:BBQソースは、Worcetershrire Sauceと異なり、トマトが入っています。しかし、日本のソースと比べると、野菜・果物の割合は、まだ少ないようです。
- 醤油:慣れた醤油の味・香りを加えましょう。
- オイスターソース:動物性のうまみを足しましょう。日本のソースにも、オイスターエキスが入っています。砂糖や塩、酢も入っており、かなり味が濃いので、少なめに使います。
BBQソースを使った、ソースレシピ
基本のレシピ
BBQソース :大さじ2
ケチャップ :大さじ1
醤油 :大さじ1
オイスターソース:小さじ2
用途や、ベースとなるBBQソースの味によって、適度に材料を足し引きします。

とんかつ・コロッケソース
砂糖やりんごジュース、レモン果汁を足して甘口に。

焼きそばソース
BBQソースとオイスターソースを減らし、醤油とだしの素を加えて、あっさり辛口に。

まとめ
海外で暮らしていると、日本食レストランの無い地域ほど、現地の友人に「日本食が食べてみたい」とリクエストされて困ることがあります。寿司は作るのが大変な上に、好き嫌いが分かれるし…。
とんかつやお好み焼きは、現地の食材で作りやすく、苦手な人も少ないので、おすすめの日本食です。日本風のソースを作って、遠い海外でも日本の味を楽しみましょう。


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