日本のソース② 海外で作る、日本風ソースのレシピ

前回、日本のソース①で、ソースの素材や味の特徴を調べました。それを基に、海外のウスターソースや、BBQソースを使った、代用品のレシピを考えてみます。

①ウスターソースをベースに、ケチャップや醤油を加える

まずは、欧米でポピュラーな、Worcetershrire Sauce を使ったレシピです。

LEA & PERRINS Worcetershrire Sauce はどんなもの?

イギリスウスター2

世界初のウスターソース。日本のソースの先祖とも言えます。欧米でポピュラーな調味料です。

原材料:酢、糖類、 塩、アンチョビー、タマリンド、玉ねぎ、ニンニク、スパイス、香料
Malt Vinegar (from Barley), Spirit Vinegar, Molasses, Sugar, Salt, Anchovies (Fish), Tamarind Extract, Onions, Garlic, Spice, Flavourings
※アメリカでは白酢、イギリスでは麦芽酢を使うなど、販売国により配合が異なります。

タマリンド(甘酸っぱいフルーツ)が入っているとはいえ、野菜・果物の割合が少ないです。特に、日本のソースではメインであるトマトが、一切入っていません。

代わりに、日本では入れないアンチョビが、塩辛さと旨味・香りを出しています。また、玉ねぎやニンニクなど、スパイスの味・香りが強いです。

日本のソースに近づけるために、加えるもの

基本で入れたいもの

  1. トマトケチャップ:野菜・果物による甘み・とろみを加えましょう。日本のソースは、トマトを多く含むので、やはりトマトケチャップが最適です。
  2. 砂糖:甘辛いお好みソース用なら、甘さも足しましょう。
  3. 醤油:慣れた醤油の味・香りを加えましょう。日本のソースは、基本的に醤油入りです。

各調味料

 

用途と好みに合わせて入れたいもの

  1. 和風だしの素:特に、焼きそばやお好み焼き用におすすめ。生地に出汁が入っていたり、鰹節のトッピングをするような料理は、味に一体感が出ます。
  2. レモン:スパイスの辛みを抑えるには、レモンも効果的です。レモンのクエン酸は、辛み成分のカプサイシンを和らげます。入れすぎると酸っぱくなるので、ごく少量にしましょう。
  3. バナナ:甘みととろみをさらに増すには、少量のつぶしたバナナも使えます。ソースと混ぜ、レンジで数十秒加熱すると、さらにとろみがつきます。ただ、加熱すると香りが増すので、南国風の味になります。

追加のソース

 

加熱について

お酢の酢酸は、水よりも沸点が高いため、一緒に煮立てると水が先に蒸発します。つまり、酸が濃くなり、酸っぱくなります。しかし、砂糖やだしの素は、温めた方がよくなじみます。

材料に水を加えて混ぜ、ラップをかけず、レンジで数十秒温めると良いでしょう。お酢や香料がある程度蒸発するので、一時的に匂いがきつく感じますが、常温に冷えればマイルドになります。

Worcetershrire Sauceを使った、用途別ソースレシピ

以下、Worcetershrire Sauceの特徴を踏まえた、日本風ソースのレシピです。基本のレシピに、用途に応じて、調味料を足し引き(+-)します。

①基本のソース

Worcetershrire Sauce:大さじ2
ケチャップ      :大さじ2
砂糖         :大さじ2
水                               :大さじ1
醤油                           :小さじ1

全て混ぜたら、レンジで数十秒温め、軽く混ぜる。②~⑤のレシピも同様。

基本の日本風ソース3

 

②とんかつ用(甘口・フルーティー)

(1)レモンのみ使うレシピ
①基本のソース
+ レモン果汁:数滴

とんかつソースレシピ2

 

(2)りんごジュースを使うレシピ

りんごを使う場合は、水と砂糖を減らします。

①基本のソース
 水     :大さじ1
-  
砂糖 :大さじ0.5
+  りんごすりおろし(or りんごジュース):大さじ1
+  レモン:数滴

とんかつソースレシピ4

 

③お好み焼き用(甘辛い・だし風味)

①基本のソース
+ 和風だしの素:大さじ1

お好み焼きソース

 

 

④焼きそば/焼きうどん用(辛口・だし風味)

①基本のソース
 砂糖    :大さじ1
 和風だしの素:大さじ1
 水     :大さじ1

焼きそばソース

 

⑤コロッケ用(甘口・南国風)

①基本のソース
 レモン:数滴
 バナナ:少量

コロッケソース

 

②BBQソースをベースに、ケチャップや醤油を加える

BBQソースも、原料が日本のソースと近いので、味を調整すれば代用品になります。

BBQソースはどんなもの?

BBQソースは、メーカーによって甘みが強かったり、スモーキーだったり、味が大きく違います。メジャーなBBQソース「Heinz Classic Original Barbecue Sauce」の原料は、糖類、酢、トマトペーストの割合が高く、オニオンやガーリック等のスパイスも豊富です。また、スモークフレーバーが入っているので、燻製の香りが強いです。

別商品「ヨシダ BBQソース」なども確認してみましたが、やはり基本的にトマトベースで、酢の割合が低く、甘口で、でん粉のとろみがあります。

一方で、肉・魚エキスといった動物性のうまみや、アミノ酸が入っていません。肉という旨味のカタマリに添えるためでしょう。

日本のソースに近づけるために、加えるもの

BBQソースは甘口なので、砂糖は不要でしょう。温めてなじませる必要も無さそうです。

  1. トマトケチャップ:BBQソースは、Worcetershrire Sauceと異なり、トマトが入っています。しかし、日本のソースと比べると、野菜・果物の割合は、まだ少ないようです。
  2. 醤油:慣れた醤油の味・香りを加えましょう。
  3. オイスターソース:動物性のうまみを足しましょう。日本のソースにも、オイスターエキスが入っています。砂糖や塩、酢も入っており、かなり味が濃いので、少なめに使います。

BBQソースを使った、ソースレシピ

基本のレシピ

BBQソース   :大さじ2
ケチャップ   :大さじ1
醤油      :大さじ1
オイスターソース:小さじ2

用途や、ベースとなるBBQソースの味によって、適度に材料を足し引きします。

日本風ソースBBQ

 

とんかつ・コロッケソース

砂糖やりんごジュース、レモン果汁を足して甘口に。

 

焼きそばソース

BBQソースとオイスターソースを減らし、醤油とだしの素を加えて、あっさり辛口に。

焼きそばソースBBQ

 

 

※味は足し引きできますが、香りを消すのは難しいです。日本のソースに近づけるなら、なるべくスモークフレーバーが少ないBBQソースを使いましょう。

まとめ

海外で暮らしていると、日本食レストランの無い地域ほど、現地の友人に「日本食が食べてみたい」とリクエストされて困ることがあります。寿司は作るのが大変な上に、好き嫌いが分かれるし…。

とんかつやお好み焼きは、現地の食材で作りやすく、苦手な人も少ないので、おすすめの日本食です。日本風のソースを作って、遠い海外でも日本の味を楽しみましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました